1999年11月12日 No.110

 だらしなくといった感じで降り続ける雨の一日だったが、止んだのかと思わせてくれた一瞬、出かけてみる。恐らくは目の前の慎ましい家の柿の木の葉だろう、落ち葉の季節、他の多くの葉とともにビニール袋に丁寧に入れられ、収集車の到着を待っていた。汚くて当たり前のゴミ袋だが、水滴の飾りと薄いベールを纏った紅葉の珍しい衣装となることもあるようだ。

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