1999年12月16日 No.138

 休憩時間に妙なる音色響かせ調絃するのは中世音楽アンサンブル・SEQUENTIAのフィドル弾き、紅一点のSusanne Ansorg。日本が誇る中世の楽師たち、ダンスリー以来のほぼ一年ぶりのカザルスホールだったが、新緑の渓流を渡る風と水の流れが溶け合っては、銀の糸で織るタペストリーとなり、また水の流れへと還り、さざ波のように循環する、そんな夢見心地の一時だった。

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