尾瀬山開きの声聞く頃、この山もようやく春に包まれそうだ。
 ミズナラの大木の梢という梢は、空に向かい、 幼い若葉の姿が皆目見えなくとも、その命の力を感じさせて止まない。
 光と大気を深く吸い込んで、東京に帰ろう。

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