1999年12月14日 No.136

 ドビュッシーに「牧神の午後への前奏曲」という有名な小品がある。初めてこの名前を聞いた時には「なんやわかったような、わからんような、けったいな名前やなぁ・・・」と思わず関西弁で思ってしまったが、聴いてみると納得な佳作だった。ほんの時折日が差した寒い一日、その日差しに午睡中の葉っぱたちが浮かび上がった。弱音器を付けたビオラの音色を思わせるセピア色のなんとも言えない光だった。

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