1999年12月8日 No.131

 一見、趣味の良い調度で整えられた趣きある洋室の方が様々な光があるように思えるが、それは物の陰影ではないか?1:2の比率を持つ畳で形作られる和室は光そのものの宝庫、春夏秋冬、雨、雪、曇天、晴天、朝、昼、夕と様々に姿を変える光を、軒、簾、障子、極めつけは雪見障子などで、高さ、強さを、あるいは硬さをコントロールする。この国の人は光を楽しむ術(すべ)を知っているのかもしれない。

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