1999年11月19日 No.116

 アートフルかつバブリーな外観が目立った、環八沿いの某カーディーラーのビル、ご多分にもれず、現在は空き家である。照明が点かなくなって久しいその室内は暗く、ショールームのガラスは鏡となって、強烈な西日を照り返す向かいのビルと往来を映し出している。愛すべき人間というものの愚かさと教訓、そして希望、そんなものも映す鏡でもあれば良し。

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