1999年7月26日 No.35

 車のヘッドライトが点り始め、風が乾いた葉の音を遠くから響かせ、慰めるように夕暮れを知らせてくれる頃、炎暑の一日も終わりを告げる。軽い脱力感と安堵、そして一抹の寂しさを感じさせてくれる、強かった昼の終わりは、これに少しの焦燥感が加われば、セミの声聞く夏の終わりにも似ている。「夏は夕暮れ」と行きたい所だが、春はあけぼのの御仁は「夏は夜」と仰る。ブルーとマゼンタを少々補正、雲はきれいに出た。

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