2000年3月2日 No.186

 その昔、渋谷まで他人の土地を通らずに行けたという大地主、その当家の名を冠した「秋山の森」の残る辺り、広大な本家邸宅の隣には、この季節、毎朝我が目を楽しませてくれる一画がある。一月もすれば、やがて花霞の季節、桜のように淡くはないが、梅霞とよんでもよいような朝の梅林だった。

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